2023.04.09 17:19
丹生都比売神社で花盛祭、和歌山 4年ぶりに「渡御の儀」
世界遺産・丹生都比売神社の「花盛祭」で、参道を練り歩く「渡御の儀」の行列=9日午後、和歌山県かつらぎ町
高野山の守り神として知られる和歌山県かつらぎ町の世界遺産・丹生都比売神社で9日、春の訪れを祝う「花盛祭」が開かれた。新型コロナウイルス対策のため2020年から中止していたハイライトの「渡御の儀」が4年ぶりに行われ、快晴の下、大勢の観光客らでにぎわった。
桜や桃などの花が入った高さ約1メートルの竹筒が参道の両側に並んだ。午前中に行われた祭典では、宮司が祝詞を読み上げ、子どもたちが神前神楽「浦安の舞」を奉納した。
鎌倉時代から続くとされる渡御の儀では、雅楽が奏でられる中、狩衣など時代装束姿の約100人が弓矢などの神宝を手に持ち、参道や神社周辺を練り歩いた。