2023.04.08 08:45
夜の高知城、春色に彩り 花回廊4/9まで
お城を花と光で彩る「高知城花回廊」(佐藤邦昭撮影)
夜の高知城を花と光で春色に彩る「高知城花回廊」が7日始まった。淡い桜模様に染まった天守閣への道筋にたくさんの生け花や灯籠が並び、訪れた人が雨上がりの春の宵を楽しんだ。9日まで。
桜の花が散る中、グロリオサやボタンザクラ、レンギョウやユリなど県内15流派による生け花がぽっ、ぽっ、ぽっと、暗闇に華やかに浮かんだ。土佐和紙や竹で作られた250個の灯籠が優しい光を放った。
杉の段の石垣前では、41本の和傘をスクリーンに見立て、牧野富太郎博士のイラストや、ジョウロウホトトギス、センダイヤザクラなど草花の映像を投影。
博士が古里の植物について「(五台山のオンツツジは)まっことにぎやかなツツジで、土佐より他にないというから面白い」「(タイキンギクは)公園に持って来て植えると、ようございますね。あれも土佐だけ」などと語った肉声も流されている。
娘の小学校の入学祝いの帰りに家族4人で訪れたという山田亜衣さん(40)=同市比島町1丁目=は「とってもきれい。おめでたい日に来られてうれしい」と目を細め、「朝の『らんまん』も家族で楽しみにしてます」と話していた。
高知市観光協会の主催で午後6~9時。入場無料。ちょうちんも貸し出している。(浜田悠伽)