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2023.04.07 16:45

サンマ、温暖化で沖合に移動 成育悪化、不漁の要因に

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 大型船から水揚げされるサンマ=2022年8月、北海道根室市

 国立研究開発法人水産研究・教育機構は7日、深刻な状況が続くサンマ不漁の要因に関する調査結果を発表した。地球温暖化を背景に北海道沖や三陸沖の水温が上昇するなど海洋環境が変化した結果、餌が少なく成育条件の悪い沖合に移動したことが原因だと分析した。


 調査結果では、温暖化の進行などで千島列島から三陸沖に南下する寒流である親潮の流れが弱くなり、周辺海域の水温が上昇したと指摘。そのためサンマが東の沖合に移動し、日本近海まで回遊してこなくなり分布量が急減したと指摘した。


 同機構は、産卵場所と稚魚の成育海域も沖合に移ったとみている。沖合は餌の密度が低く、日本近海よりも成長が悪い傾向にあるという。


 サンマの稚魚は従来、日本の南岸に沿って流れる暖流の黒潮に乗って東に流された後、北上していた。ただ近年は黒潮の蛇行の変化で、北上できず成育条件の良い海域に到達できなくなったとの分析結果も示した。


 またサンマの餌となるプランクトンが日本近海に加え、沖合でも減少していると説明した。

(c)KYODONEWS

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