2023.04.06 18:30
イヌワシ生息地に大型風力 計画の2割、悪影響懸念
絶滅危惧種のイヌワシ(日本自然保護協会提供)
全国の大型陸上風力発電所計画の2割は、国内に約500羽しかいないイヌワシの生息域と建設予定地が重なり、生息に悪影響が懸念されるとの報告書を日本自然保護協会が6日、公表した。地球温暖化対策として大型風力発電所の計画が急増しており、報告書は「真に持続可能な再生可能エネルギー推進のため、生物多様性に重要な地域を避けるべきだ」とした。特に影響が大きい計画は中止を求めた。
2018年以降に公表された267件の環境影響評価(アセスメント)の書類を対象に、保安林や国立公園との重なり、希少鳥類の生息域の有無など14項目で分析した。