2023.04.05 15:13
東証全面安、終値は474円安 米景気に懸念、円高も重荷
東京証券取引所
5日の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅反落し、全面安となった。終値は前日比474円16銭安の2万7813円26銭で、下落幅は今年に入って3番目の大きさ。米景気の先行きに対する警戒感が強まったほか、外国為替相場での円高ドル安進行も重荷となった。
東証株価指数(TOPIX)は38・92ポイント安の1983・84。出来高は約11億6500万株。
午前から売り注文が先行し、平均株価は節目の2万8000円を割り込んで推移した。4日発表の米雇用関連指標が低調だったほか、主要産油国の減産による原油価格の上昇に伴い、米景気後退への懸念が高まった。5日の東京外国為替市場でのドルに対する円高進行を背景に、自動車など輸出関連銘柄の業績への悪影響も警戒された。
終値で2万7000円を割り込んだ3月20日以降、平均株価が上昇基調にあったことから、当面の利益を確保するための売りも目立った。