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2023.04.05 12:05

敦賀原発審査、再び中断 規制委、原電の資料不備で

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 日本原子力発電敦賀原発2号機=2022年12月、福井県敦賀市

 原子力規制委員会は5日、定例会合を開き、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)の再稼働に向けた審査を再び中断させる方針を決めた。原電が審査資料の誤記などを繰り返し、改善できないためで、行政指導として8月末を期限に審査申請書の一部補正を求める。再稼働時期は従来よりさらに見通せない状況になった。


 規制委は、再稼働の審査申請を取り下げさせる事実上の「審査打ち切り」も含めて検討。5人の委員全員が、一時的な中断が妥当だとの意見で一致した。資料不備を理由にした審査打ち切りは、法的な根拠がなく、事業者に対する不利益処分になる可能性がある。申請取り下げは、全ての審査をやり直すことになり、規制委の負担が大きいとの意見も出た。


 2号機を巡っては2019年、地震や津波対策に関する審査資料で千カ所以上の記載不備が見つかった。20年2月には、地質の資料で原電の無断書き換えが判明。審査は約2年間中断したが、再開後の22年12月と今年3月にも地質の観察場所を間違えるなど訂正が相次ぎ、実質的な審査ができていない。

(c)KYODONEWS

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