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2023.04.04 08:30

不思議なミニチュア世界 四国初「Mozu」展 4/7から高知県立美術館

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 高知新聞社とRKC高知放送は、7日(金)から高知市高須の県立美術館で「Mozu ARTWORK ―ちいさなひみつのせかい―」を開催します。もし、あなたの部屋のコンセントやスイッチの隣に“こびと”が住んでいたら…。そんな空想が楽しめる不思議な世界をのぞきに行きませんか。(高知新聞企業事業部)

現実と空想 多彩に重なり
Mozuさん

Mozuさん

 Mozu(モズ)こと水越清貴さん(24)は、コマ撮りアニメ、ミニチュア、トリックラクガキの3分野で活動するマルチアーティストです。小学生の頃から物作りを始め、高校2年の時に自分の部屋を再現した作品が「本物にしか見えない」と交流サイト(SNS)で話題になりました。

こびとの階段(部分)(C)MOZU STUDIOS

こびとの階段(部分)(C)MOZU STUDIOS

 21歳の頃、同い年のデザイナーと起業し、数々の大手企業とのコラボ作品やパッケージデザインを担当するなど、ミニチュアに限らず多方面で活躍。制作の裏側に密着したテレビ番組「情熱大陸」は大きな反響を呼びました。

自分の部屋(部分)

自分の部屋(部分)

 どれも実物と見まがうようなリアリティーですが、Mozuは作品集でこう振り返っています。

コマ撮りアニメの「マルとパッチ(部分)」

コマ撮りアニメの「マルとパッチ(部分)」

 「僕の作品が本物そっくりすぎて、SNSに写真を投稿してもミニチュアだと気付いてもらえず、思い付いたのがコンセントと一緒に撮影する方法でした」。そこに「小さくなって大冒険する」という幼少期の空想が加わり、人気の「こびとシリーズ」は誕生しました。

 同シリーズのほか、「何でも巨大アートになる美術館」など話題作を次々と発表するMozu。「普段何げなく街中を歩いている時も、この看板はどうやって作るのか…このごみ箱は何の素材で作るか…などと、ミニチュアの作り方を考えてしまう」そうです。

 四国初開催の本展では、ユニークな視点と圧倒的なリアリティーのミニチュア以外にも、ため息が出るほど精細に描かれた一筆書きの「細密画」、立体にしか見えないイラスト画「トリックラクガキ」、アジア最大の映画祭で受賞した「コマ撮りアニメ」など、多彩なアートワークを紹介します。

遊び心いっぱいのトリックアートも。作品は「虹(部分)」

遊び心いっぱいのトリックアートも。作品は「虹(部分)」

 一部の作品を除き、写真撮影が可能な体験型の展覧会です。カメラを片手に現実と空想が重なる不思議な世界をお楽しみください。もしかしたら…小さなお友達に出会えるかも!?

 ■  ■ 

 開場時間は午前9時~午後5時(最終入場は午後4時半)。5月21日(日)までの会期中は無休。会場内のグッズコーナーには、各種ステーショナリーやミニチュアキットなどを多数取りそろえています。問い合わせは高知新聞企業事業部(088・825・4328=平日午前9時半~午後5時半)へ。

【入場料】一般千円(前売り800円)、小学~高校生600円。※未就学児は無料

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