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2023.04.04 08:45

らんまん初回に拍手・涙「感無量」 高知県内各地で鑑賞会 「牧野先生ありがとう」「土佐弁心地よい」

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固唾(かたず)をのんでドラマを見る県立牧野植物園の職員(高知市五台山)

固唾(かたず)をのんでドラマを見る県立牧野植物園の職員(高知市五台山)

ドラマの成功を願い、風船を青空に放つ佐川町の住民たち(同町加茂)

ドラマの成功を願い、風船を青空に放つ佐川町の住民たち(同町加茂)

 牧野富太郎博士を主人公のモデルにしたNHK連続テレビ小説「らんまん」の放送が3日始まった。博士の育った佐川町や県立牧野植物園(高知市)では朝ドラを見る集いも。「朝起きるのが楽しみ」「すてきなドラマになりそう」。半年間続く物語に期待を膨らませた。

 佐川町加茂の「集落活動センター加茂の里」には小学生ら約30人が集まった。「音上げて」「あと3分」とにぎやかだったが、放送が始まると一言も発せずドラマに入り込み、終わると拍手が起きた。

 加茂小5年の北添凜太郎君(10)は「みんな土佐弁が上手で身近に感じた。毎朝ドラマを見てから学校に行きたいぐらい」。横畠正孝さん(75)は「あっという間の15分。次は佐川町がどればぁ映るろう」と期待を寄せた。

 ドラマ化に向け署名活動などをしてきた市川浩司さん(63)は自宅で友人と鑑賞。「願いがかなった。日本中に牧野さんの名前が知れ渡った」と喜んだ。

 県立牧野植物園では職員約50人が映像ホールに集まった。オープニングではヒメノボタンやバイカオウレンなど、園内の草花が博士の描いた植物図とともに登場。結網山で撮影された、ソナレノギクを持つ神木さんが笑顔で駆け寄る場面を息をのんで見詰めた。

 撮影に協力した小松加枝さん(45)は「朝に植物に心を寄せる時間をいただいた。(牧野)先生、ありがとう」と涙、涙。「植物に親しみ、慈しむ心を伝えていきたい。背筋が伸びる思い」。渡辺稚世さん(51)も「植物が生き生きと描かれていた。高知の植物が全国の癒やしになる」。川原信夫園長は「牧野という人間を知ってもらい、植物にも興味を持ってほしい」とにこやかに話した。

 ドラマの冒頭は安芸市の伊尾木洞で撮影された。伊尾木公民館の小島峰松館長(74)は「誇らしいし、映像もきれい」と感慨深げ。訪れたお年寄りも「清掃などを頑張って良かった」と口々に喜んだ。ロケを手伝った安芸市商工観光水産課では、岡林愛課長(54)が「涙が出そう。お昼にも見た」とし、職員たちと「感無量」と声をそろえた。

 天狗高原の「星ふるヴィレッジTENGU」(津野町)のロビーでも、宿泊客が「おおっ」。奈良市から来た女性(39)は「昨日歩いた所。毎朝この景色を見て旅行を思い出します」と興奮気味で、倉橋盛男支配人(61)は「毎日見ゆう景色やけど違うねぇ」と感心していた。

 JR高知駅前のこうち旅広場では、NHKが用意した特設モニターで、出演者の松坂慶子さん、中村里帆さんと約200人が視聴した。幼少の万太郎らを叱る場面が多かった松坂さんは「怖かったですか?」と会場に問い掛けて笑いを誘い、「病弱だったから植物に目がいき、野山に出て元気になっていく。自然豊かな高知が博士を生んだのでは」。中村さんは「万太郎の成長を見てほしい」とPRした。

 出勤前に友人と訪れた南国市の会社員、土田佳子さん(51)は「土佐弁が心地よく、どういう展開になるか毎日楽しみ」と話していた。(本紙取材班)

高知のニュース 高知市 催事・イベント 牧野富太郎

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