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2023.04.03 07:00

坂本さん、映画で世界への道開く 出演依頼に「音楽もやらせて」

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 映画「戦場のメリークリスマス」製作発表で記者会見する(左から)坂本龍一さん、大島渚監督、ビートたけしさん=1982年7月、東京都内

 「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」


 3月に死去した坂本龍一さんが半生を振り返った雑誌連載のタイトルは、自ら音楽を手がけた映画「シェルタリング・スカイ」のせりふから着想。映画音楽への思い入れがにじんだ。


 1983年公開の「戦場のメリークリスマス」が、映画の世界への道を切り開いた。俳優としての出演依頼に訪れた大島渚監督に「音楽もやらせてください」と志願したという。


 自著「音楽は自由にする」で、当時はYMOが休止状態で「内側に向かうような力」が「外側へ広がっていく、反作用のようなものが生まれてきていた」と振り返った。


 「戦メリ」が出品されたカンヌで、ベルナルド・ベルトルッチ監督と対面。軍人役で参加した「ラストエンペラー」では監督から急きょ曲作りを指示された。「エンニオはどんな音楽でもその場ですぐに書いたぜ」と巨匠の名を引き合いに出され、「引き下がるわけにはいかなかった」という。


 「西洋風のオーケストラの音楽に中国的な要素をふんだんに盛り込んで」(同著)作った音は米アカデミー作曲賞に輝いた。

(c)KYODONEWS

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