2023.03.29 08:00
青紫に光るゴカイ3新種を発見 名古屋大、石川などで
上から時計回りに「オニビフサゴカイ」、「アオアンドンフサゴカイ」、「イケグチフサゴカイ」(自見直人助教提供)
名古屋大などのチームは、石川、三重、鳥取の3県の海で青紫色に発光するゴカイを新たに3種発見したと29日付英科学誌に発表した。青紫に光る生物は世界的にも珍しいといい、名古屋大の自見直人助教(分類学)は「発光のメカニズムを明らかにしたい」としている。
チームは2016年から、各地でゴカイの仲間のヒカリフサゴカイ約100個体を採取。遺伝子解析などの結果、3新種と判明し「オニビフサゴカイ」「アオアンドンフサゴカイ」「イケグチフサゴカイ」と命名した。それぞれ体長5センチほどで、触手が青紫色に発光する。
自見助教によると、ゴカイの仲間は世界に約1万5千種いる。