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2023.03.28 22:29

上海封鎖から1年、傷痕深く 強硬政策嫌悪で移住も

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 観光バスが走り、街に人足が戻っている中国・上海市=26日(共同)

 【上海共同】中国・上海市で新型コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)が実施されてから28日で1年となった。約2カ月にわたった厳格な行動制限が響き、昨年の上海市のGDPは初のマイナス成長を記録。強硬な政策を嫌って移住した人も多く、傷痕は深く残ったままだ。


 20代の女性会社員は昨年6月に封鎖が解除されるとすぐ、学生時代に留学した韓国に移住した。封鎖期間中は亡くなった親戚の葬儀に立ち会えず「政府がこんなにも簡単に市民の自由を侵害するのだと強く実感した」と嘆いた。


 食料不足が起こり、持病の治療が遅れて死亡した人も。混乱の中、水道水で命をつないだ人もいたといい、市民のトラウマも懸念される。


 昨年の上海のGDPは前年比0・2%減で、マイナス成長は記録が確認できる1978年以降で初めて。業界団体によると、ショッピングセンターの昨年の売上高も前年に比べ約15%減の約2千億元に落ち込んだ。


 封鎖時に市トップだった李強氏は今月の全人代で新首相に就任。市民からは「私たちを苦しめて自分だけ出世するなんて」との恨み節も漏れる。

(c)KYODONEWS

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