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2023.03.30 08:35

高知の「芋てん」大阪進出 あべのハルカスそばに 客の反応上々

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あべのハルカスそばに出店した「日曜市のいも天」(大阪市阿倍野区)

あべのハルカスそばに出店した「日曜市のいも天」(大阪市阿倍野区)

 高知市の日曜市などで人気を集める、大平商店(同市介良乙)の「芋てん」が1月から、大阪市の「あべのハルカス」そばの露店で試験販売されている。客の反応は上々で、4月からの常時販売が決定。同社は高知名物の大阪定着を目指している。

 同社は40年以上前から日曜市や木曜市で芋てんを販売。サクサクの衣と甘いサツマイモの組み合わせが人気で、いつも長い行列ができ、メディアにもしばしば取り上げられる。

 しかし新型コロナ禍で観光客が減少。大平一貴社長(36)は県外進出でカバーしようと、2021年5月に東京の下北沢に直営店を開いたが、サツマイモ不足などで昨年7月に畳んだ。

 大阪進出は同12月、飲食コンサルなどを手掛けるガブインターナショナル(奈良県三郷町)が打診。ガブの関連会社が四万十川産ウナギなどを扱っており、玉木巧一社長(45)が「ぜひフランチャイズで扱わせてほしい」と要請した。

 大平商店も東京撤退の教訓から「次はフランチャイズで」と構想しており、出店を了承。ガブの関連会社が1月から、ハルカス前の商業ビル「Hoop(フープ)」内の広場で営むキッチンカー形式の露店で売り出した。

 材料を大阪に送り、大平社長が店舗の従業員に揚げる時間や温度などのノウハウを伝授した。「日曜市のいも天」の名で6個入り480円で販売。1~2月は週末のみだったが、1日50人以上が訪れて売り切れることもあり、4月からの常時販売を決めた。

 玉木社長は「『テレビで見た』というお客さんもいて、確かなブランド力を感じる。唯一無二のソウルフードを広げたい」。大平社長も「高知県が力を注ぐ関西戦略の波に乗って全国展開を進める」としている。(川田樹希)

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