いて座の死にゆく星を撮影　米ウェッブ宇宙望遠鏡

2023.03.15 09:15

いて座の死にゆく星を撮影　米ウェッブ宇宙望遠鏡

高知新聞社

　最期を迎えつつあり、ガスやちりに包み込まれた恒星「ＷＲ１２４」（中央）。ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた画像のさまざまな波長の赤外線に色を割り当てた（米宇宙望遠鏡科学研究所など提供・共同）

　【ワシントン共同】明るく輝きながら最期を迎えつつある星を、ガスやちりが包み込んでいる。地球から１万５千光年離れた、いて座の恒星「ＷＲ１２４」の姿をジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が詳細に捉えた。米宇宙望遠鏡科学研究所が１４日、画像を公開した。

　大きな質量を持った星の一部は、寿命が近づくと水素に富む外層が吹き飛び、高温の内部がむき出しの「ウォルフ・ライエ星」になる。ＷＲ１２４の質量はもともと太陽の３０倍あり、これまでに３分の１を失った。この後に超新星爆発が起き、散乱したちりやガスが次世代の星を生んでいく。星の最期を見ることで、初期の宇宙の理解も進むと期待されている。

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