2023.03.14 15:17
東証610円安、今年最大の下げ 米相次ぐ破綻に懸念、銀行株売り
東京証券取引所
14日の東京株式市場は全面安となり、日経平均株価(225種)が大幅続落した。終値は前日比610円92銭安の2万7222円04銭で、下げ幅は今年最大。米シリコンバレー銀行などの大型連鎖破綻を受け、週明け13日と14日の両日で計900円超急落した。米金融システムに対する市場の不安や米景気後退への懸念が鮮明になった。
銀行株の売りが目立ち、平均株価の終値は約3週間ぶりの安値を付けた。
安全資産とされる日本国債を買う動きが広がり、長期金利は前日に引き続き急低下。一時0・240%を付けた。
東証株価指数(TOPIX)は53・45ポイント安の1947・54。出来高は約19億900万株だった。
平均株価の下げ幅は一時700円を超えた。ただ銀行株の売りに対しては、市場では国内銀行の破綻に対する懸念ではないとの見方が優勢だった。
鈴木俊一金融担当相は14日、米銀破綻に関し「日本の金融システムは安定している」と述べ、国内金融機関に重大な影響が及ぶ恐れは少ないとの見方を示した。