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2023.03.15 08:43

レモネード売って小児がん治療支援 高知市の児童ら3/19にスタンド〝開店〟 売り上げを研究費に寄付

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「買いに来てね!」。レモネード販売に向けて準備中の切詰颯大さん=後列中央=ら(高知市八反町2丁目の八反町集会所)

「買いに来てね!」。レモネード販売に向けて準備中の切詰颯大さん=後列中央=ら(高知市八反町2丁目の八反町集会所)

 高知市内の児童5人が、レモネードを販売して得た利益を小児がんの治療支援に役立てる「レモネードスタンド」を19日に開く。〝店長〟の小高坂小4年、切詰颯大(そうた)さん(10)は「いっぱい売れるように頑張りたい」と張り切っている。

 小児がんを患った米国人少女が、同じ病気の子どもたちへの寄付を集めようと2000年に始めた活動。同国で反響を呼び、少女が8歳で亡くなった後も引き継がれている。日本でも小児がんは子どもの死因の上位でありながら、治療方法の研究開発が進まない現状があり、レモネードを使ったチャリティー活動の輪が広がっている。

 颯大さんの弟、虹葉(にじは)さん(5)は1歳の時に血液のがん、白血病を発症。神戸市の病院に長期間入院して治療に励み、現在は容体が安定した「寛解(かんかい)」を維持して自宅で暮らす。颯大さんは当時、何度も病院に行き、多くの子どもたちが闘病する姿を見てきた。中には幼くして亡くなった子もいる。母親の利恵さん(39)からチャリティー活動があることを聞いて、すぐに「やりたい」と思ったという。

 家族ぐるみでお世話になっている美容師の田中絵里香さん(41)が美容室の一角を貸すなど全面協力。颯大さんの同級生や田中さんの長女、りをんさん(6)ら6~10歳の4人が〝店員〟として手を挙げた。おそろいのエプロン姿で試飲や接客の練習、商店街へのチラシ配りなどにも取り組んでいる。

 同市小津町の美容室「アトリエ・ジョリー」で19日午前11時に開店。駐車場あり。レモネードとレモンスカッシュの2種類を1杯200円で販売し、200杯がなくなり次第終了。利益は一般社団法人「レモネードスタンド普及協会」(東京都)に寄付し、小児がん治療の研究開発費に生かされる。

 利恵さんは「高知でも活動が広がり、小児がんで頑張っている家族がいることや、手助けできることを知ってほしい」と話している。詳細は利恵さんのフェイスブックへ。(松田さやか)

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