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2023.03.14 08:41

高知市で竜巻発生か ビニールハウスが基礎ごと持ち上がる被害

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竜巻によって持ち上がったとみられるビニールハウスの基礎部分(高知市仁井田)

竜巻によって持ち上がったとみられるビニールハウスの基礎部分(高知市仁井田)

  高知県内は12日夜から13日明け方にかけて、大気の状態が非常に不安定になり、雷雨とともに強い風が吹いた。高知市仁井田では13日朝、ビニールハウスが基礎ごと地面から持ち上がるなどの被害が見つかり、高知地方気象台は「竜巻の可能性が高い」とした。

 同気象台によると、県内は12日夜、上空の寒冷前線に南方から暖かく湿った空気が流れ込み、竜巻が発生しやすい条件にあった。

 竜巻が発生したとみられるのは同日午後9時ごろ。同気象台の職員らが13日に現地調査したところ、被害地点が帯状に分布しており、「ゴーという音が移動した」との証言があるなど竜巻の特徴が確認された。少なくとも5棟のハウスで被害があったという。

 グロリオサを育てる楠永祐蔵さん(39)のハウスは、平時は地面に埋まっている円柱状の基礎(コンクリート製、長さ約55センチ)が浮き上がってあらわになっていた。幸い収穫を終えており花への被害はなかったが、「こんな被害は初めて。重機でも使わんと直せんかな」と肩を落とした。

 同気象台によると、県内は17、18日にも天気が下り坂となるが、今のところ、今回のような突風が吹く条件にはないという。(新妻亮太)

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