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2023.03.11 08:40

高知空港に台湾から定期便 来高ツアーのみですが...5月から半年、LCC週2便

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高知空港への定期チャーター便が決まったタイガーエア台湾の航空機(仙台空港)

高知空港への定期チャーター便が決まったタイガーエア台湾の航空機(仙台空港)

 台湾の格安航空会社(LCC)の「タイガーエア台湾」が5月から半年間、高知龍馬空港と台北近郊の桃園国際空港の間で定期チャーター便を運航することが10日、明らかになった。水、土曜日の週2便で、乗客は全て台湾からの団体旅行客。現時点で高知発のツアーは予定されていない。浜田省司知事が13~15日に台湾を訪問し、タイガー社と合意文書を交わす。高知空港で国際定期チャーター便が運航されるのは初めて。

 10日の県議会で県が概要を示した。それによると、チャーター便は乗客180人乗りで、高知空港では正午~午後2時ごろの間に発着。第1便は5月10日を予定し、10月28日までに最大50便を運航する。乗客は全て台湾発のツアー客で、高知などを観光した後、次の便で高知から台湾に戻るという。

 高知空港には税関・出入国管理・検疫(CIQ)施設がなく、これまで国際チャーター便を運航した際は空港構内を仕切って対応してきた。今回は入国客と出国客の動線を完全に分ける必要があり、県はターミナル南東側に平屋の仮設施設(約190平方メートル)を整備する。関連費用は約1700万円で、県観光コンベンション協会が高知空港ビルなどに全額補助する。

 県中山間振興・交通部によると、国際線の施設がない地方空港への定期チャーター便就航は異例。運航中に最大9千人が訪れ、経済波及効果は2億7千万円見込めるという。

 就航2日前の5月8日には、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが季節性インフルエンザ並みに引き下げられる。浜田知事は本紙取材に「脱コロナの道筋が明確に見えた時期の就航で、インバウンド観光のエンジンになる。タイガー社は定期便化も視野に入れているといい、『昇格』を期待している」と歓迎。

 県は高知空港への常設の国際線ターミナル整備も検討しており、「週2便で需要があると証明されれば整備を後押しする議論につながる」と期待を寄せた。

 タイガー社は台湾航空大手の中華航空グループのLCC。定期便と定期チャーター便を日本国内16空港に就航(運休中含む)し、台湾の桃園、高雄両空港と結んでいる。中四国の就航先は岡山のみ。(大山泰志)

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