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2023.03.10 16:54

日銀黒田氏、10年間の成果強調 金融緩和「プラス効果大きい」

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 金融政策決定会合を終え、記者会見する日銀の黒田総裁=10日午後、日銀本店(代表撮影)

 日銀の黒田東彦総裁は10日、金融政策決定会合後に会見し、10年間に及ぶ大規模金融緩和策について「副作用よりプラスの効果がはるかに大きかった」と評価した。2%の物価上昇目標の持続的な達成が実現せず「残念だ」としながらも、雇用の増加やデフレではない状況をもたらした成果を強調し「成功だった」と総括した。


 4月8日に任期を満了する黒田氏にとって最後の会合だった。黒田氏は「やるべきことはやった」と歴代最長の在任期間を振り返り「雇用が400万人以上増加し、ベアも復活し、就職氷河期も完全に解消した」と説明。「緩和を継続することで、時間がかかるとしても、賃金の上昇を伴う形で物価安定の目標を持続的、安定的に実現することは可能」と訴えた。


 黒田体制で国債や上場投資信託(ETF)の保有額が大きく膨らんだことを厳しく問われ「何の反省もないし、負の遺産だと思っていない」と切り返す場面もあった。


 新総裁就任が決まった植田和男氏については「わが国を代表する経済学者であり、中央銀行の実務にも精通している」と評価した。

(c)KYODONEWS

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