2023.03.10 16:53
「ラニーニャ現象」2月で終息 影響は残り、春の気温高め
気象庁
気象庁は10日、世界的な異常気象の原因とされ、南米沖太平洋の海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」が2月で終息したとみられると発表した。2021年秋から続いていた。
ただ、終息後もラニーニャ現象の影響は当面残る。日本列島は広い範囲で高気圧や暖かい空気に覆われやすくなるため、5月ごろまでの気温は平年よりも高くなる見込み。
2月の監視海域の海面水温は基準値より0・1度低かった。今後、東から吹き付ける貿易風が弱まり、西部から海洋表層の暖水が東進して監視海域の水温を上昇させる見通し。