2023.03.05 04:49
シリア地震被害7千億円弱 「内戦の苦難悪化」と世界銀行
シリア北部アレッポ県で地震により亡くなった人々が埋葬された墓=2月26日(ゲッティ=共同)
【ガジアンテプ(トルコ南部)共同】世界銀行は4日までに、トルコ・シリア大地震によるシリアでの物理的な被害額が推計で51億ドル(約6900億円)に上ると発表した。長年の内戦で荒廃した地域が被災しており、世銀は人々の苦難を悪化させると指摘した。
世銀は、トルコでの物的な被害額は推計で約342億ドルに上ると既に明らかにしている。
世銀によるとシリアで被害額が最も多いのは、内戦で激戦があった北部アレッポ県で、全体の45%を占めた。反体制派が拠点を置く北西部イドリブ県が37%、アサド政権地域のラタキア県が11%と続いた。
被害額には、幅広い経済的な影響などは含めていないとしている。