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2023.03.04 08:00

小社会 始動

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 急に暖かくなってきたなあと感じた先日朝、自転車で通勤していて、道路脇にタンポポが咲いているのに気づいた。毎年観察しているが、ことしはいつもより咲くのが早い。

 園芸家の故柳宗民さんは「道端に、空(あき)地に、あの黄金色の花が咲き出すと、いよいよ春である」と記している(著書「柳宗民の雑草ノオト」)。花の色を黄色ではなく、「黄金色」と表現したところが、雑草を愛した柳さんらしい。春を待ち望んでいたのもよく分かる。

 専門家によると、外来のセイヨウタンポポは受粉せずに種をつけ、クローンで数を増やしていけるが、在来のカンサイタンポポなどは受粉が欠かせないという。つまり花が咲くと、次は花粉を媒介する虫たちの出番。春本番となる。

 そんなことを考えていると、日本気象協会が桜の新しい開花予想を発表した。全国トップを切って咲くのは高知市と福岡市で、なんと3月14日の開花が見込まれるとか。高知市の平年は22日だから、ずいぶん早い。

 気温はこの先も高めに推移するようだ。桜の開花には花芽が冬場に十分低温にさらされて、春の気温上昇とともに目覚める休眠打破が必要とされる。この冬はたびたび強い寒波に見舞われたから、花芽は準備万端らしい。

 花や虫たちが始動すると、私たち人間も進学や就職、引っ越しの準備をする時季となる。新型コロナや物価高など不安は尽きないが、準備万端で進みたい。


3月4日のこよみ。
旧暦の2月13日に当たります。かのと とり 四緑 友引。
日の出は6時31分、日の入りは18時04分。
月の出は14時58分、月の入りは4時53分、月齢は11.8です。
潮は中潮で、満潮は高知港標準で5時26分、潮位142センチと、16時22分、潮位139センチです。
干潮は11時01分、潮位81センチと、23時03分、潮位14センチです。

3月5日のこよみ。
旧暦の2月14日に当たります。みずのえ いぬ 五黄 先負。
日の出は6時30分、日の入りは18時05分。
月の出は15時57分、月の入りは5時29分、月齢は12.8です。
潮は大潮で、満潮は高知港標準で5時47分、潮位149センチと、17時01分、潮位150センチです。
干潮は11時25分、潮位69センチと、23時35分、潮位7センチです。

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