2023.03.02 17:45
第1原発デブリ、全量搬出が必要 廃炉完了に向け東電責任者
オンラインでインタビューに応じる東京電力福島第1廃炉推進カンパニー最高責任者の小野明氏(同社提供)
東京電力福島第1原発事故から12年となるのを前に、東電福島第1廃炉推進カンパニー最高責任者の小野明氏が2日までに共同通信のインタビューに応じ、第1原発の廃炉完了に向け「最終的に増え続ける処理水を全て放出し、溶融核燃料(デブリ)も全量搬出する必要がある」との考えを明らかにした。
政府と東電は、2041~51年の廃炉完了を目標に掲げているが、小野氏は「(第1原発の)最終的な姿を検討するために必要な情報がそろっておらず、具体的な段取りを見通すことは難しい」と述べた。デブリの最終処分先は「検討できる段階にはない」とした。