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2023.02.26 08:35

【高知西高】文武とも、おろそかにせず 「胸張って」卒業式へ―統合3校 母校の青春いつまでも

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高知西高3年生と教員ら(高知市鴨部2丁目の高知西高校)

高知西高3年生と教員ら(高知市鴨部2丁目の高知西高校)


 文武両道をうたう高知西高校には、何かに一生懸命な生徒が多く通った。

 谷井亜衣莉さんは吹奏楽部で全国大会に行くために、「伝統ある西高が一番近い」と進んだという。

 高校生活は部活一色。オーボエを抱え、南国市の自宅を毎朝6時過ぎに出て路面電車で通った。「休みも朝から晩まで学校で練習。家では寝るだけでした」

 ただ1年時の全日本吹奏楽コンクールは新型コロナ禍で中止に。2年時には県代表となり、四国大会に進んだが、全国切符は手にできず涙をのんだ。受験を見据えて、3年の6月に引退。願いはかなわなかったが、やり切った思いはある。最後の大舞台となった県民文化ホールの演奏会では「3年間の全てがこみ上げて、感極まって。泣きながら演奏してました」。

 「国際的な仕事がしたい」と英語科に進み、英検準1級を取得した北村萌(めぐむ)さんは、3年になって初めて開かれた体育祭が忘れられない。

 「それまでコロナで大声を出せなかったけど、応援合戦は力の限り声を出しました。みんなの声量がすごかった」。感染者が増えている中での開催で「先生が努力してやってくれた。感謝しかない」。

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