2023.02.24 17:51
被災地の民宿描く映画上映 気仙沼の女将と若者、10年の絆
映画の舞台あいさつをする監督の風間研一さん(左)とピアニストの岡本優子さん=24日午後、仙台市
宮城県気仙沼市の民宿の女将と、東日本大震災のボランティアに参加した若者らの10年にわたる交流を描いたドキュメンタリー映画「ただいま、つなかん」の上映が24日、仙台市内の映画館で始まった。今後、全国のミニシアターで順次公開される。
舞台は、同市で菅野一代さん(59)が営む「唐桑御殿つなかん」。一代さんは震災後、自宅を宿泊場所として開放し、学生ボランティアら延べ500人以上を受け入れた。若者が「帰ってくる場所」として2013年に民宿を開いたが、17年、家業の養殖業で船に乗った夫たちを転覆事故で失う。
映画は、一歩一歩前に進む一代さんと、移住した若者らとの絆を丁寧に描いた。