2023.02.22 11:22
原発処理水放出計画を「歓迎」 G7成果文書、政府調整
東京電力福島第1原発の敷地内に並ぶ処理水の保管タンク=2022年8月
札幌市で4月に開く先進7カ国(G7)気候・エネルギー・環境相会合で議長国の日本政府が、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出計画を巡り「放出に向けた透明性のあるプロセスを歓迎する」との文言を成果文書に盛り込むことを目指していることが22日分かった。事故後の除染で出た土の再利用も「進捗を歓迎する」との表現を検討し各国と調整している。
処理水放出は中国や韓国などが懸念を示し、国内でも漁業者を中心に反対が強い。政府はG7の成果文書を通じて安全性をアピールする狙いだが、これまでの事前協議でこうした文言に明確に反対する国があり、最終的に書き込むのは厳しいとの見方が政府内に出ている。