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2023.02.18 16:27

昇給交渉した実習生に退職強要 高齢者施設運営法人と和解、大分

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 大分地裁

 大分市で介護の技能実習生として働いていた30代のフィリピン人女性が、昇給や賞与の交渉をした後、退職を強いられ帰国を余儀なくされたとして、実習先の高齢者施設を運営する社会福祉法人に対して約320万円の損害賠償を求め、大分地裁に提訴した後、和解したことが18日、分かった。和解は17日付。内容は不明だが、法人側が相当額の解決金を支払うことで合意したとみられる。


 女性は労働審判を大分地裁に申し立て、2022年1月から訴訟へ移行。来日の窓口となった大分市の監理団体からも実習中止の意思確認書への署名を迫られるなど圧力を受けたと主張していたが、早期解決を目指していたため、被告とはしなかった。


 訴訟資料によると、女性は19年9月に来日し、施設で食事の提供、利用者の着替えや入浴の介助などを担った。雇用契約では昇給や賞与も「あり」とされたが、19年末と20年夏の賞与は支給されず、勤務1年後の20年9月の昇給もなかった。


 和解後、法人の代理人弁護士は「話せない」とした。監理団体は「コメントできない」とした。

(c)KYODONEWS

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