2023.02.15 09:36
中原中也の直筆詩を新発見 「朝の歌」公開、山口
新たに見つかった詩人中原中也の作品「朝の歌」の直筆原稿(中原中也記念館提供)
山口市出身の詩人中原中也(1907~37年)の作品「朝の歌」の直筆原稿とはがきが新たに見つかり、同市の中原中也記念館で15日、公開が始まった。中原豊館長は「『朝の歌』は詩人として中也の出発点になった。大切な資料だ」と話している。19日まで。
「朝の歌」は26年に初稿が書かれ、29年に雑誌「生活者」に発表、その後34年出版の詩集「山羊の歌」に収められた。今回発見された原稿は、原稿用紙のけい線の欠け具合などから、29年に書かれたものと推定されるという。昨年7月に東京都内のオークションで記念館が購入した。署名はないが、筆跡から直筆と判断した。