2023.02.13 19:33
中国艦船がレーザー照射 南シナ海、フィリピン巡視船に
緑色のレーザーを照射する中国艦船=6日、南シナ海のアユンギン礁付近(フィリピン沿岸警備隊提供・共同)
【マニラ、北京共同】フィリピン沿岸警備隊は13日、南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島のアユンギン礁付近で、海軍への補給任務中だった巡視船が6日、中国海警局の艦船からレーザー照射を受けたと明らかにした。乗組員の目が一時的に見えなくなったほか、危険な操船があったとして、警備隊は「主権の明らかな侵害」と非難している。
中国外務省の汪文斌副報道局長は13日の記者会見で「抑制的」な行動により自国の主権を守ったと主張した。
警備隊によると、艦船は緑色のレーザーを2度照射。巡視船の後方約140メートルに接近した。警備隊は「領土を守るため、プレゼンスを維持し主権を主張する」と声明を出した。