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2023.02.12 08:40

初挑戦の若者も興奮…鳥毛3年ぶり高く舞う 高知県仁淀川町で秋葉まつり

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3年ぶりに披露された鳥毛ひねり。高々と鳥毛が舞い歓声が上がった (写真はいずれも仁淀川町別枝=佐藤邦昭撮影)

3年ぶりに披露された鳥毛ひねり。高々と鳥毛が舞い歓声が上がった (写真はいずれも仁淀川町別枝=佐藤邦昭撮影)

担ぎ手たちが最後の力を振り絞ってお宮入りに向かうみこし

担ぎ手たちが最後の力を振り絞ってお宮入りに向かうみこし

武者の装いで太刀踊りを披露する子どもたち

武者の装いで太刀踊りを披露する子どもたち

 土佐三大祭りの一つに数えられる仁淀川町の秋葉まつりは最終日の11日、総勢約200人の行列が練り歩く華やかな一日となった。毛やりを高く投げ合う鳥毛ひねりや子どもたちによる太刀踊りが3年ぶりに復活。山里に、にぎやかな祭りばやしが響いた。

 200年以上の伝統があるとされる祭りの最終日は、別枝地区の3集落(本村、沢渡、霧之窪)が練り行列を編成し、山の麓の岩屋神社から秋葉神社までの約3キロをみこしに乗った祭神とともに歩いた。

 トントンチキチ、トンチキチ―。久しぶりの通常開催を喜ぶかのような暖かい晴天の下、太鼓や笛、鉦(かね)の音を響かせながら時代絵巻のような行列が練り歩き、市川家や法泉寺、秋葉神社などで鳥毛ひねりや子どもたちの太刀踊りが披露された。

 長さ約7メートルの毛やりが空を舞い、受け手が見事につかむと、拍手とともに「ええぞ!」「魅せるねえ」と喝采。ご神体を乗せたみこしの担ぎ手たちも「キョウサー、キョウサー」と威勢のいい声を響かせた。

 「まつりに参加するために」と昨春帰郷した同町森の片岡太星さん(23)は、保育園の時から「ずっと夢だった」という鳥毛ひねりを初めて披露。「あっという間でやり切った。鳥肌が立って、これまでにないぐらい胸が高鳴った」と興奮した様子だった。

 秋葉神社祭礼練り保存会の片岡和彦会長(71)は「多くの方に支えられて開催できうれしい。やはり毎年続けなければいけないという思いがあらためて強くなった」と話していた。(楠瀬健太)

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