2023.02.10 18:54
自由研究、教員廃棄で2万円賠償 兵庫の中学校巡り判決
兵庫県洲本市立の中学校に提出した夏休みの自由研究を教員が紛失か廃棄したとして、元生徒の20代のきょうだいと両親の計4人が市に計2千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁(後藤慶一郎裁判長)は10日、きょうだいの所有権を侵害し精神的苦痛を与えたとして2万円の支払いを命じた。
判決によると、長女と長男は在学中に毎年、夏休みの自由研究として計6作品を提出。2人が卒業後の2018年に両親が学校に返却を求めたところ、長男の1作品のみ返され、他の作品は見つからなかった。
判決は、学校で廃棄などの処分がされた可能性があるとし、きょうだいの作品の所有権を侵害したと判断した。