2023.02.10 18:40
大幸薬品、2期連続の赤字 クレベリンの返品響く
大幸薬品が10日発表した2022年12月期連結決算は、売上高が50億円、純損益は48億円の赤字だった。赤字は2期連続。空間除菌をうたった主力商品「クレベリン」の広告を巡り、消費者庁から昨年、景品表示法違反(優良誤認)に基づく再発防止命令を受け、多額の返品が発生。納付命令はまだ出ていないが、課徴金引当金6億円の特別損失を計上した。
会計基準を変更したため比較はできないが、前期の純損益は95億円の赤字だった。
クレベリンはパッケージを変更して販売を再開したが、返品分を補えなかった。胃腸薬「セイロガン糖衣A」の生産量低下も響いた。