2023.02.10 18:26
円上昇、一時129円台 日銀新総裁報道で政策修正意識
米ドルや日本円などの紙幣(ロイター=共同)
10日の外国為替市場の円相場は、日銀新総裁に植田和男元日銀審議委員を起用する方針との報道を受けて円買いドル売りが進み、一時1ドル=129円台まで上昇した。就任後に大規模な金融緩和政策の修正に踏み切る可能性が意識された。
東京外国為替市場では、夕方に報道が出始めると、急速に円が買われた。それまでは前日の米長期金利の上昇で日本との金利差拡大が意識され、運用面で有利となるドルを買う流れから円安ドル高が進んで131円台半ばとなっていた。報道後は一時1ドル=130円25銭まで上昇し、その後の海外市場で129円台後半を付けた。