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2023.02.04 10:00

長崎港改良巡りユネスコが懸念 世界遺産の景観、悪化の可能性

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 グラバー園からの眺望。対岸に三菱長崎造船所が見える=1月、長崎市

 国が進める長崎港(長崎市)の改良事業について、世界文化遺産に登録されている同港周辺の「明治日本の産業革命遺産」の景観に悪影響を及ぼす可能性があるとして、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が日本側に懸念を水面下で伝えていることが4日、政府関係者への取材で分かった。国と地元は対応を検討している。ユネスコ側は遺産の価値を失う恐れもあるとの見解を示しており、理解が得られなければ、構成資産の一部登録除外もあり得る。


 ユネスコは、世界遺産周辺の景観悪化に厳しい姿勢で臨んでおり、海外では登録抹消に至った例もある。長崎港改良は約172億円の大型事業が着手済みで、中止や変更は容易ではないとみられる。地元関係者からは、景観に大きな影響はないとする見方の一方、ユネスコの理解が得られない場合を不安視する声もある。


 国や長崎県によると、長崎港の改良は松が枝地区で計画。観光客誘致に向け、現在は1隻しか停泊できない大型クルーズ船2隻が一度に停泊できるよう岸壁や関連施設などを整備する。2020年度に着手、28年度に完了予定。

(c)KYODONEWS

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