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高知新聞PLUSの活用法

2023.02.03 12:00

性犯罪要件、具体化し改正 同意なし表明困難、8例示

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 刑法の性犯罪規定の見直しを検討する法制審議会の部会=3日午前、法務省

 刑法の性犯罪規定の見直しを検討する法制審議会(法相の諮問機関)の部会は3日、強制性交罪などの処罰要件の改正要綱案を取りまとめた。従来の「暴行・脅迫」といった要件を、同意しない意思の表明などが難しい状態にし性的な行為をしたことと改めた。要因となる行為・状態8項目を具体的に例示。また「性交同意年齢」を13歳から16歳に引き上げ、性的部位や下着を盗撮する罪を新設する。


 新たな要件は「同意しない意思の形成、表明、全う」のいずれかが難しい状態。被害者団体は、同意のない性行為を広く罰する「不同意性交罪」の創設を強く求めてきたが、処罰の範囲が明確でなくなるとして、要綱案は被害者の内心のみを要件とはしていない。


 見直しは準強制性交罪と強制・準強制わいせつ罪も対象。8項目は暴行・脅迫やアルコール・薬物の摂取、経済・社会的関係による影響力などで、例えば上司・部下といった関係性の悪用や、継続的虐待で「嫌だ」という考えを持つことすらできなかったり、突然襲われて同意しない意思を示せなかったりするケースが当たる。

(c)KYODONEWS

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