2023.02.01 16:10
小学生全国大会に賛否差異 日本スポ協、存廃へ調査
小学生の全国大会は必要か
日本スポーツ協会が１日までに、小学生の全国大会に関する調査結果を公表した。近年は過度な勝利至上主義の見直しを理由に廃止の動きもある中、必要との回答は加盟する競技団体で７６・９％、スポーツ少年団（全国の指導者や保護者ら）では５８・３％と過半数を占めたが、スポーツ少年団の都道府県本部は２５・５％。それぞれの立場によって賛否に差異がある実態が明らかになった。
小学生の全国大会を巡って、日本スポ協は軟式野球やサッカー、バレーボールなど５競技で行う「全国スポーツ少年団競技別交流大会」の在り方を模索。その検討材料とするために調査を実施し、６５の加盟競技団体、４７の都道府県本部、スポーツ少年団の指導者や保護者ら６４４３人から回答を得た。
必要な理由は「夢や目標となる」が競技団体（９０％）と少年団（８６・１％）で最多。全国競技別交流大会の存在を知る少年団の２５８７人の約８割が継続を望んだ。
必要ない理由としては「勝つことを目指した極端な指導に偏る」が都道府県本部で７２・７％、少年団で６７・５％だった。
