2024年 05月02日(木)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

2023.02.01 08:43

ZTF彗星 5万年ぶり接近 淡い輝き、高知県土佐町で撮影

SHARE

北の空にぼんやりと光るZTF彗星(1月29日午後9時ごろ、土佐町田井=5秒露光写真を10枚合成)

北の空にぼんやりと光るZTF彗星(1月29日午後9時ごろ、土佐町田井=5秒露光写真を10枚合成)


 地球に接近中のZTF彗星(すいせい)を、土佐町田井の早明浦ダム近くから撮影した。月明かりのため肉眼では確認できなかったが、カメラは北極星のそばで輝く、淡い緑の星を捉えていた。

 彗星の主成分はガスやちりを含んだ氷の塊。太陽に近づくにつれ、熱で溶け出したガスやちりが放出され、尾のように見える。

 国立天文台によると、ZTF彗星は昨年3月に発見された。軌道を計算すると、前回、太陽に近づいたのは5万年ほど前という。

 現在は6等級の明るさだが、2月2日未明には、地球から最短約4200万キロまで近づき、この前後に5等級ほどに。暗い空なら、肉眼でもぼんやりとした輝きが見られそうだという。その後、徐々に遠ざかり、太陽系には二度と戻ってこないとされる。

 一期一会の天体ショー。放出したちりは宇宙空間を漂い、流星群の源になるそう。いつか彗星の名残が、空を彩る日が来るかもしれない。(森本敦士)

高知のニュース 土佐町 天文

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月