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2023.01.27 08:32

キッチンカーで被災支援、食を豊かに支えよう 高知県内6社が協会立ち上げ

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被災地での炊き出しを想定したメニューが振る舞われた県防災キッチンカー協会の発足式(高知市の弥右衛門公園)

被災地での炊き出しを想定したメニューが振る舞われた県防災キッチンカー協会の発足式(高知市の弥右衛門公園)

 地震など自然災害の被災地にキッチンカーで駆け付けて、被災者の「食」を豊かに支えようと、県内の飲食業や建設業など6社が26日、県防災キッチンカー協会を立ち上げた。今後、県内外の災害発生時に会員企業で協議し、被災地の望む炊き出しを行う。

 キッチンカーはこんろや発電機、プロパンガス、冷蔵庫など調理に必要な器具を備えた車両。スーパーの駐車場やイベントで見掛けることが多いが、2011年の東日本大震災や16年の熊本地震では民間業者のキッチンカーが避難所で炊き出しを行うなど、機動性の良さから災害時への活用も期待されている。

 協会は、キッチンカーを所有し、炊き出しや物資提供の経験がある企業が声を掛け合って設立。高知市高そねの弥右衛門公園にカラフルな6台が勢ぞろいして発足式が開かれ、防災食になるドライ野菜などを使ったうどんや焼き肉丼、ハンバーガーなどを調理して自主防災組織メンバーや住民に振る舞った。

 参加者は「避難所でこういう温かいものが食べられたらありがたい」とにっこり。協会は今後、防災イベントに参加して会員の拡大を目指し、災害食の研修やアレルギー対応メニューの開発、自治体との協定締結などを検討している。

 会長に就いた高南メディカル(高知市)の宮本高憲社長(51)は「これまで各社が単独で行ってきた活動を面的に広げる。地元企業と連携し、緊急的な食材調達の方法も確立していきたい」と意欲を語った。(新妻亮太)

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