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2023.01.20 08:41

高知県ハンドボール界に期待の新星 土佐中3年・市川皓晴さん JOCベストセブンに選出

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昨年末に開かれたハンドボールJOCジュニアオリンピックカップで、県勢10年ぶりのベストセブンに選ばれた市川皓晴(高知市の土佐中)

昨年末に開かれたハンドボールJOCジュニアオリンピックカップで、県勢10年ぶりのベストセブンに選ばれた市川皓晴(高知市の土佐中)

 高知県ハンドボール界に期待の新星が現れた。土佐中3年の市川皓晴(こうせい)。中学生世代の県選抜の一員として出場した昨年末のJOCジュニアオリンピックカップでは、エースとして県勢初の8強入りに貢献。県勢では10年ぶりのベストセブンにも選出され、「びっくりしました。自信になったので、次からは狙って(ベストセブンを)取りにいけるようになりたい」。さらなる成長を誓っている。

 ハンドボール経験者だった父親の影響で、小学1年で競技を始めた。「背の順番はずっとクラスで一番後ろの方だった」。小学時代から高身長の点取り屋として注目を集め、進学した土佐中では、2022年春の全国選手権で県勢初の16強入りを果たした。今回のJOCでは3試合で計26点をたたき出す活躍。県勢のベストセブンは、12年大会の安井大地(当時高知南中)以来の快挙だ。

 180センチにまで伸びた身長から繰り出すパワフルなシュートが魅力だが、本人は「パワーというよりも、コースを狙うのがいいのかなと思います」と控えめ。「得点よりも、周りの人を生かすプレーの方が、どちらかというと得意」と自己分析する。

 学校でマラソンの速さは「真ん中ぐらい」。短距離走は「中の上」で、「身体能力はそんなに高くない」そう。それがハンドボールの試合や練習では一転、「しんどいと感じたことがない。走って、跳んで、シュートを打つのが楽しい」。生粋のハンドボールプレーヤーだ。

 4月から高校生。ベストセブンの先輩である安井は中央高時代に年代別の日本代表に選ばれており、市川に対する県関係者の期待はもちろん高い。本人は「フィジカルトレーニングにも力を入れて、まずはスタメンを取れるように頑張る。そして全国に出場して、いい結果を残したい」。気負うことなく、穏やかに将来を見据えている。(井上真一)

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