2023.01.19 18:55
戦没者遺族、硫黄島で平和の祈り 3年ぶり現地開催
戦没者追悼式で慰霊碑に手を合わせる遺族=19日午前、東京都小笠原村の硫黄島
太平洋戦争末期に激戦地となり、2万人を超す日本兵が戦死した硫黄島(東京都小笠原村)で19日、都主催の戦没者追悼式が開かれた。新型コロナウイルス禍のため現地開催は3年ぶり。遺族14人と都幹部らが、平和への祈りをささげた。
式典は1983年に始まり40回目。過去2回は都庁で行われ、今回も感染対策で規模を縮小した。戦後77年となり、参列した戦没者の子は全員70~80代となっている。
慰霊施設「鎮魂の丘」で執り行われた式典では、父を亡くした江戸川区の松丸留美さん(82)が遺族を代表し、「二度とあの悲惨な戦争を繰り返してはならない」と決意を語った。