2023.01.13 08:35
だるま朝日撮影13年で616回 四万十市の溝渕さん 冬だけでなく「通年出現」
溝渕幸三さんが昨年、四万十市を中心に撮影しただるま朝日。各月から1枚を紹介
溝渕さんはウミガメ保護のため早朝の海岸に通ううちに、だるま朝日に魅せられた。「刻々と上昇する勢いや、周囲の雲を含む色彩の変化に圧倒されます」
だるま朝日、だるま夕日は、「空気と海水の温度差が大きい冬の風物詩」などと説明されることが多い。この「定説」に、溝渕さんは異議を唱えてきた。
例えば昨年、溝渕さんはだるま朝日を62回確認した。このうち気温が低い1~3月と12月(計4カ月)は計26回。気温が高く海水温との差が小さい6~9月(同)は計10回だった。
たしかに寒い時季の出現回数が多い。ただ季節的な要因が本質とみるのには、無理があるという。そもそも夏場は梅雨時季を中心に雨や曇りの日が多く、日の出を見られないことが多い。
「雲さえなければ季節を問わず、だるま朝日はたいてい見られる」というのが、溝渕さんが経験から導き出した理論。残念ながら定説を覆すには至っていない。
溝渕さんはだるま朝日の写真に撮影日、場所、気温などを添え、フェイスブックで常時発信している。(福田仁)