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2023.01.11 08:40

濱口竜介監督作品「ドライブ・マイ・カー」など15本上映 高知県立美術館1/18~22 最終日にトークも

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濱口竜介監督

濱口竜介監督

 「ドライブ・マイ・カー」(2021年)で昨年、米アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した濱口竜介監督(44)の大学時代の初期作から「ドライブ―」までの15作品を集めた特集上映会が18~22日、高知市高須の県立美術館ホールで開かれる。濱口監督の祖父母、父は同市出身で本県との縁は深く、最終日は監督自身によるトークが行われる。

 濱口監督は神奈川県生まれ。東京大学在学中に映画を撮り始め、東京芸術大大学院映像研究科で黒沢清監督に師事した。修了作品「PASSION」(2008年)は男女6人の恋愛事情を描いた群像劇。国内外の映画祭に出品され、世界から注目を集めるきっかけとなった。

「ドライブ・マイ・カー」の一場面((C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会)

「ドライブ・マイ・カー」の一場面((C)2021「ドライブ・マイ・カー」製作委員会)

 その後、自身が講師を務めた即興演技ワークショップから生まれた3部構成の「ハッピーアワー」(15年)で、演技未経験者の女性4人がロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を獲得。21年には、「偶然と想像」(21年)がベルリン国際映画祭の銀熊賞に選ばれるなど作品を重ねるごとに知名度を上げ、評価を高めてきた。

「ハッピーアワー」の一場面((C)2015KWCP)

「ハッピーアワー」の一場面((C)2015KWCP)

 濱口監督の祖父は、洋画家の浜口喬夫(たかお)さん(1908~95年)。同美術館に喬夫さんの作品が所蔵されていることなどから、同美術館が今回の特集上映会を企画した。

 海外の映画祭で話題を集めた作品のほか、東大の映画研究会時代の8ミリフィルム作品「何食わぬ顔」(02年)、東日本大震災の被災地に暮らす人々の対話を記録したドキュメンタリー「なみのおと」(11年)、「なみのこえ 気仙沼」(13年)などを上映。作品を通して、濱口監督の歩みに触れることができる。

 濱口監督のトークは22日午後2~3時を予定している(当日に限らず、特集上映会のチケットの半券を持参すれば入場可)。

 チケットはプログラムごとに同美術館ミュージアムショップとローソンチケットで販売。千円(当日1200円)。入れ替え制。詳細は同美術館のホームページに記載。問い合わせは同美術館(088・866・8000)へ。

監督祖父の絵画展示
 同美術館では12日から2月23日まで、特集上映会の関連企画として、濱口監督の祖父の浜口喬夫さんを含め、本県出身作家の作品を展示するコレクション展を開催する。(村瀬佐保)

上映プログラム
 上映プログラム(A~I)は次の通り。

 【18日】A=午後2時~「偶然と想像」(121分)▽同4時10分~「天国はまだ遠い」(16年、38分)。

 【19日】B=午前10時~「何食わぬ顔」(98分)▽同11時45分~「永遠に君を愛す」(09年、58分)▼C=午後2時~「PASSION」(115分)▽同4時10分~「THE DEPTHS」(10年、121分)。

 【20日】D=午前10時~「なみのおと」(142分)▽午後0時半~「なみのこえ 気仙沼」(109分)▼E=同3時~「なみのこえ 新地町」(13年、103分)▽同4時55分~「うたうひと」(同年、120分)。

 【21日】F=午前10時~「親密さ」(12年、255分。途中休憩あり)▼G=午後3時~「ハッピーアワー第1部」(106分)▽同4時55分~「第2部」(96分)▽同6時40分~「第3部」(115分)

 【22日】H=午前10時~「ドライブ・マイ・カー」(179分)▼I=午後3時15分~「寝ても覚めても」(18年、119分)▽同5時25分~「不気味なものの肌に触れる」(13年、54分)

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