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2023.01.11 08:33

安和地区だけに自生の虎斑竹、切り出しに汗 高知県須崎市

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虎斑竹を切り出す山岸竹材店の山岸龍二専務(須崎市安和)

虎斑竹を切り出す山岸竹材店の山岸龍二専務(須崎市安和)

 須崎市安和地区だけに自生する虎斑竹(とらふだけ)の切り出しが最盛期を迎えている。雨や害虫が少ない冬季恒例の作業で、なたとのこぎりを手に地元竹材メーカーの従業員らが汗を流している。

 「竹虎 山岸竹材店」が加工販売を手掛ける虎斑竹。中土佐町境に近い標高約220メートルの尾根付近の急斜面に、同社が約70年前から手入れする竹林が広がる。竹垣などをはじめ、籠や箸といった竹細工にするため、1年分を11~1月に切り出す。

 6日は同社の山岸龍二専務(57)が一本一本の成長具合を見定め、直径10センチ、高さ10メートルほどの竹を根元からのこぎりで伐採。従業員2人が作業道までの数十メートルを人力で引っ張り出した。

 現場で竹の出来を見た山岸義浩社長(59)は「ここ15年ぐらいは温暖化の影響なのか良材が減り続けているが、うちは竹がないと始まらない。しっかり加工して今年もいい製品を届けていきたい」と力を込めた。(富尾和方)

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