2023.01.06 18:56
海藻のCO2吸収量を本格調査へ 政府、温暖化対策に反映
千葉県木更津市沿岸の藻場に生えるアマモ=2022年6月(国交省提供)
政府は、全国の沿岸で見られる海藻が吸収する二酸化炭素(CO2)の量について、ドローンを用いた本格調査に乗り出す。海藻が吸収する炭素は「ブルーカーボン」と呼ばれ、新たなCO2削減対策として世界的に注目されている。藻場の分布を調査し、詳細な吸収量を算定した上で、2030年度の温室効果ガス排出量を13年度比で46%削減する政府目標に反映させたい考えだ。
政府は21年度に全国125の主要港湾で衛星写真による藻場の調査を実施したが画像が不鮮明で十分把握できなかった。そこで22年度から専用ドローンの開発に着手、海面に近づいて藻場の状況を詳しく調査できるようになった。