2023.01.05 05:28
財務省、国債金利0・5%に上げ 10年物入札、8年ぶりの水準
財務省=東京都千代田区霞が関
財務省は5日実施した1月発行の10年物国債の入札で、国債の買い手に支払う利子の割合である「表面利率」を、前月までの年0・2%から0・5%に引き上げた。2014年12月以来8年1カ月ぶりの水準となる。日銀が昨年12月に金融緩和を修正して実質利上げに踏み切って以降、市場では長期金利が上昇して0・3~0・4%台で推移しており、安定的に国債を引き受けてもらえるよう実勢に合わせた。
表面利率の引き上げは22年4月以来。投資家の国債運用には有利に働く半面、国の利払い負担が増加し、財政を圧迫する恐れがある。