2023.01.03 15:07
半導体製造装置、4年ぶり減 23年見通し、景気懸念で
半導体チップ=昨年2月(ロイター=共同)
日本企業が存在感を示す半導体製造装置の世界市場は、2023年にブレーキがかかりそうだ。景気の減速懸念による半導体需要の減少が見込まれ、国際的な半導体関連の業界団体は4年ぶりに市場が縮小すると見通す。他方で、米国は製造装置の対中輸出規制への協力を日本やオランダに求めており、関連企業には警戒感が広がる。
業界団体SEMIによると、23年の世界の製造装置販売額は前年比約16%減の912億ドル(約12兆円)となる見込み。デジタル化の進展などを背景に20年から3年連続で拡大してきたが、23年はパソコンやスマートフォン向けの半導体需要の縮小が継続すると分析している。