2023.01.02 15:06
アカウミガメ、奄美の産卵低水準 調査で2番目の少なさ、餌不足か
アカウミガメの産卵=6月、鹿児島県奄美市(奄美海洋生物研究会提供)
鹿児島県の奄美大島と周辺の島々でのアカウミガメの産卵が2022年は96回にとどまり、調査を開始した12年以降で2番目の少なさだったことが2日、「奄美海洋生物研究会」の調査で分かった。アカウミガメは生息地の減少などで絶滅が懸念される。研究会は「餌不足や漁網への混獲などが影響しているのでは」としている。
調査によると、アカウミガメの産卵は13年の663回をピークに減少傾向が続き、21年は過去最少の59回だった。22年は多少増えたが、2年連続で2桁台にとどまった。
リュウキュウイノシシがアカウミガメの卵や幼体を捕食するケースも目立つという。