ロシア侵攻越年、出口見えず　核や食料危機、難題続く

2022.12.31 17:13

ロシア侵攻越年、出口見えず　核や食料危機、難題続く

高知新聞社

　２９日、ロシアによるミサイル攻撃で破壊された民家から家電を運び出す人たち＝キーウ（共同）

　ロシアのウクライナ侵攻は越年。１０万人を超す兵士が前線の陣地や塹壕の中でにらみ合い、戦火を交えながら２０２３年に。２２年２月に始まり、冷戦終結後の欧州で最悪の軍事衝突となった交戦は欧米の支援を受けるウクライナの善戦で膠着し、出口は見えない。２３年は２４年春のロシア大統領選の構図が決まるとみられ、内政と戦況がどう影響し合うか注目される。

　日米欧の対ロ制裁はエネルギーや食料高騰を招き、ロシアによる核兵器使用や、周辺で攻撃がやまない欧州最大のザポロジエ原発での事故の懸念も続く。世界を揺さぶる紛争を解決に導けるかどうかが国際社会の課題となる。

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