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2022.12.30 08:35

22試合連続無失点「自分もやっていける」楽天の宮森智志1年目手応え 高知ファイティングドッグス出身

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「1軍で1年間を通して活躍できるようになりたい」と話す宮森智志投手(高知市の「ラ・ヴィータ」=森本敦士撮影)

「1軍で1年間を通して活躍できるようになりたい」と話す宮森智志投手(高知市の「ラ・ヴィータ」=森本敦士撮影)

 プロ野球楽天の宮森智志投手(24)=高知ファイティングドッグス(FD)出身=がこのほど、高知新聞社のインタビューに応じた。初登板から22試合連続無失点の新人タイ記録を達成するなど、フル回転の働きを見せた今季を振り返ってもらいながら、プロでの手応えや、来季の目標などを聞いた。

 ―1年目から大活躍だった。

 コントロールがいいわけではないので、思い切り腕を振るとか、高さだけは決めるとか、捕手の意図をくみ取って間違えちゃいけないところだけはミスしないように一生懸命投げました。22試合連続無失点はたまたま。運が良かったところも大きいのですが、そういうことを意識したから、これまでと違ってきたんだと思います。自分も1軍でやっていけるという基盤が少しできたかなと思います。

 ―1軍初登板となる8月2日のロッテ戦で、先頭打者を三振に取るなど三者凡退に抑えた。

 「気持ちで負けた四球だけはなしにしろ」と送り出されたんですけど、先頭のレアード選手に3ボール(ノーストライク)になって。地に足が着いてなかったというか。ああもう駄目だと思いました。そこからは開き直って、「どうにでもなれ」って。いいスタートが切れるかどうかは大事なので、三振に取れて本当に良かった。

 ―印象深い試合は。

 22試合連続無失点が懸かった西武戦です。延長十一回、6―4と勝ち越した後の緊張感の中で、全力で腕を振った。目標は抑えになることなので、セーブの懸かった場面で投げるのは自分にとって大きなことですし、無失点に抑えられたのはうれしかった。

 ―独立リーグとの差は。

 打者は2軍の時点でレベルの違いを感じました。食らい付き方、ファウルの仕方、変化球への反応など、独立リーグの力のままだったら厳しかったかもしれません。でも、2軍から1軍の方がさらに違いは大きかったです。2軍で空振りやアウトが取れていた球でも簡単にいかない。

 ―印象に残っている対戦相手は。

 (オリックスからレッドソックスに移籍する)吉田正尚選手です。打席に立った時は、どこに投げればいいのか分からないくらいの雰囲気。高校、大学、独立リーグにもいなかった。あの重圧を練習から意識しています。

 ―FDで培った力は生きているか。

 はい。(FDの吉田豊彦監督に教わった)「投球のイメージを強く持つこと」です。捕手までの道筋をイメージして投げるようになってからコントロールも良くなり、今に生きていると思います。

 ―同時期にFDに在籍した藤井皓哉投手(ソフトバンク)も1軍で活躍している。

 刺激をもらいます。三振を取れることが本当にすごい。自分も頑張らなくちゃと思わせてくれています。

 ―来季への抱負は。

 1軍で1年間を通して活躍できるようになりたい。数字としては中継ぎで50登板が一つの目標。自分の実力で結果を勝ち取りたいです。(聞き手=平野愛弓)

 宮森智志(みやもり・さとし) 楽天入団1年目。1軍初登板から22試合連続無失点のプロ野球新人タイ記録を達成。リリーフとして26試合で防御率1.54の好成績を残した。契約更改では580万円増の1千万円でサイン。来季も活躍が期待されている。

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