2022.12.28 19:42
日医工、私的整理成立で再生へ 金融機関が債権放棄同意
大手ジェネリック医薬品(後発薬)メーカー、日医工(富山市)は28日の債権者会議で、経営再建に向けた私的整理の一種「事業再生ADR」が成立したと発表した。全ての取引金融機関が事業再生計画に同意。金融支援として、総額で最大985億円の債権放棄に応じる。日医工は今後、支援企業の国内投資ファンド傘下に入り上場廃止となり、再生を目指す。
事業再生計画には、主力の富山第一工場(富山県滑川市)の生産体制改善に加え、不採算品撤退やコスト削減による収益構造改革、財務基盤強化を盛り込んだ。2026年3月期までに実態的な債務超過を解消し、黒字化(単体)を実現する目標を掲げた。