2022.12.27 16:58
子どもに宗教強制は虐待、厚労省 脅しや体罰、寄付で生活費枯渇も
厚生労働省が入る中央合同庁舎
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題に絡み、厚生労働省は27日、宗教2世への児童虐待対応の留意点をQ&A形式で整理した文書を全国に通知した。「地獄に落ちる」などの脅しや体罰で宗教活動を強制することや、高額の寄付で生活費がなくなり子どもに適切な食事を提供しないことは虐待に当たる、といった具体例を明示した。
文書は、基本的な考え方として、背景に宗教の信仰があっても保護者が児童虐待防止法に規定された行為をした場合、児童の安全確保のため一時保護などの措置を含めた対応をすべきだとした。
Q&Aは、教育機会の確保を考慮せず学校行事に参加させないことなども挙げた。